弁理士になるためにはどんな試験を受けるのか?試験内容を紹介居ております。
弁理士試験は、学歴、年齢、国籍等の制限なく、誰でも受験ができます。
そして、(1)~(3)の試験に合格すれば、弁理士登録が認められます。
弁理士として必要な基礎的知識(法文の解釈等)の有無を択一形式で問う試験であり、この試験に合格した者のみが論文式筆記試験を受験することができます。
試験科目は、
(a)特許法、(b)実用新案法、(c)意匠法、(d)商標法、(e)条約、(f)著作権法、(g)不正競争防止法
の計7 科目であり、出題配分は、
(a)+(b):(c):(d):(e):(f)+(g)が概ね2:1:1:1:1 割合
となります。
原則として5 肢択一式(1 問につき5 肢の中から正解を1 つ選択するマークシート方式)であり、ゼロ解(正解なし)はありません。
出題数は計60 問、試験時間は計3 時間半となります。
得点が一定比率(概ね60%以上)の人のうち、論文式筆記試験を適正に行う視点から許容できる最大限度(平成18 年度はボーダー37 点で2,878 人が合格)の受験者が合格者となります。
弁理士として必要な基礎的知識、判断力、論理的展開力、文章表現力等の総合的思考力を問う試験であり、この試験に合格した者のみが口述試験を受験することができます。
試験科目は、
( a)特許法+ 実用新案法(2 法で1科目)、(b)意匠法、(c)商標法、( d)選択科目(免除者を除く)
の計4 科目であり、配点比率は、
( a):(b):(c):(d)が2:1:1:1 の割合
となります。
問題に対する解答(論文)を所定の時間内に解答用紙にまとめる試験です。
尚、必須科目については工業所有権法に関する法文が貸与されます。
出題数は、概ね特許法+ 実用新案法が2 ~ 3 問、意匠法と商標法がそれぞれ1 ~ 2 問、選択科目は任意となります(仮に大問1 題の場合は、小問が複数出題されるとこもあります)。
試験時間は、特許法+ 実用新案法が2 時間、意匠法と商標法がそれぞれ1 時間半となります。
必須3 科目と選択科目の得点合計が、必須3 科目の満点合計と選択科目の満点合計を加えた総合計の60%以上であって、かつ、必須3 科目の得点合計が必須3 科目の満点合計の60%以上であって、必須科目中及び選択科目に満点の50%未満の科目が1 つもないことが合格の条件となります。(平成18 年度は655 人が合格)
(a)特許法+ 実用新案法(2 法で1 科目)、(b)意匠法、(c)商標法
試験科目は、上掲の3 科目ですが、科目ごとには配点せず、A ~ C の評価のみがされることになります。
尚、従来行われていた総括質問(一般質問)は廃止されました。
試問は、受験者1 名ごとに、各科目最大10 分(3 科目計30 分)程度を目安とし、各科の試験室を順次移動して行われます。
また、試験委員は、各科目2 名(3 科目計6 名)が担当します。
採点基準をA、B、C のゾーン方式とし、C 評価の科目が2 科目以上ないことが合計の条件となります。
〔平成18 年度は635 人が合格(平成17 年度口述試験不合格者を含む)〕
※民法は総則、物権、債権が範囲。不競法は特定不正競争に係る部分(短答は全範囲)。
独禁法は知的財産権に係わる部分。の7 科目です。
以下の者は、所定の手続きを経ることにより、選択科目が免除されます。
願書受付 | 4月上旬 |
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短答式筆記試験 | 5月中旬~下旬(土・日いずれかの日) |
論文式筆記試験 | 必須科目6月下旬~7月上旬 選択科目7月下旬~8月上旬 |
口述試験 | 10月中旬~下旬 |
合格発表 | 11月上旬 |